和のテイストと相性が抜群の生地

のれんによく使用されている綿麻スラブクロスは綿と麻を混合した生地で、2つの素材の良さを引き出しています。

生地の風合い

綿は柔らかくて手触りも良く、麻は強度を与えてくれるのと同時に滑らかな質感があります。太さの違う糸が織り込まれることで縦と横に無数の筋ができ、独特の風合いを醸し出します。

綿麻スラブクロスは透け感もあることから、涼しげな印象を与えることもでき、暖かい季節に冷たいメニューを提供している飲食店などで採用事例があります。

のれんが風に揺られることで、この独特の風合いと透け感が異なる表情を見せてくれることから、道行く人々の目を引く効果も期待できます。一定の強度があることからのれんにもよく用いられている生地で、雨や風に晒される屋外や店頭に設置しても長期にわたって安心して使用し続けることができます。

綿麻スラブクロスは、仕上げの方法によって生地の状態の変化を楽しむことができるのもポイントです。高密度加工を施すことで生地を柔らかくしたり、織り方を粗くすることで太さの違う糸を強調させて、ザラザラした風合いを出すことができます。のれんとして使用する場合には加工の違いにより、様々な演出をすることも可能です。

 

 

自然な風合いを実現する最新技術

これまで素材に繊維の筋などの凸凹がある生地に印刷を行う際には、顔料の定着が難しかった時代もありましたが、現在の京都のれんで採用されている最新の印刷技術なら、そのような生地でも綺麗に仕上げることが可能となりました。

意図した通りの色が出せるのはもちろんのこと、顔料と繊維が結合するので滅多なことでは色落ちせず、屋外で雨に当たるような場所で使用しても安心です。京都のれんはフルカラーで印刷することが可能で背景色や文字だけではなく、写真画質でも綺麗に仕上げることが可能です。

透け感のある素材

透け感のある素材の場合は、それを活かして反対方向からも文字や絵を見えるようにしたり、逆に透けさせずにしっかりと両面に印刷することも可能です。

京都のれんの印刷方法はスタンダードなインクジェットプリンターのほか、色ごとに版を作ってより精細かつ鮮やかな色を出すことが可能なオフセット印刷など様々なメニューが用意されているほか、水分を含みやすい生地を使用する場合には日本古来の染めを行い、独特の風合いと和のテイストを出すのもおすすめです。

その他にも京都のれんでは様々な印刷や染めの手法が用意されており、予算や利用目的、求める仕上がりなどから自由に選択することが可能です。

のれんはカフェカーテン代わりにもなる

キッチンの小窓は日中の明るさを確保するために役立ちますが、
立地によっては屋外からの視線が気になったり直射日光が当たり
過ぎたりすることもあるものです。

そのような場合には、丈の短いカフェカーテンを使用して目隠しを
したり日除けにしたりすることが多いでしょう。通常のカーテンの
ようなフックの付いていないカフェカーテンは、突っ張り棒やポールを
通して使用するのが一般的です。

身近なインテリアショップやホームセンターなどでも売られていますが、
デザインが限られていることが多いためなかなかインテリアに調和する
ものや好みに合うものが見つからないことも少なくありません。

そのような場合には、のれんをカフェカーテン代わりに使用するのが
おすすめです。これは店頭や部屋の境にされることが多いアイテムで
あるため、丈が長めのものをイメージされる方が多いかも知れません。

しかし実際のところは、カフェカーテンのような丈の短いものもあり
ます。横に長い形状ののれんは、まさに日除けや小窓の目隠しの用途に
適したアイテムです。最近では洋風のものや素材感のあるもの、おしゃれな
デザインのものなど様々なタイプののれんが手に入るので選択肢が多いのも
良いところです。

カフェでものれん

のれんをおしゃれな空間作りに活用

飲食店や入り口や温泉施設の入り口などに使われるものというイメージのある
のれんですが、最近ではインテリアアイテムとして一般家庭でも取り入れられる
ことが増えています。

廊下とリビングルームを仕切ったり自室の入り口にかけてプライベート空間を
作ったりするほか、カフェカーテンのようにキッチンの窓辺に設置したりする
こともあります。和風や和モダンのデザインはもちろんのこと、北欧風やハワイ
アン風など様々なデザインのものを手に入れることができるので、インテリアの
テイストに合わせてピッタリなものを選ぶとよいでしょう。

市販されている製品の中に、希望に合うデザインが見つからなければオリジナルの
のれんを作ることも可能です。おしゃれな空間づくりをするのなら、インテリアと
調和する色や素材のものを設置することをおすすめします。

店頭オリジナルのれん

部屋の基調色や従属色と同系色など、馴染むものにすると調和させやすいアイテムに
なります。しかし強調色のものにすればアクセントを効かせることができ、メリハリの
あるインテリアにすることが可能です。それぞれ、場所に合わせたものをチョイスする
ことでおしゃれな雰囲気を演出することができるはずです。

のれんは新たな空間作りに役立つアイテム

のれんの歴史は非常に古く、その発祥は室町時代であると言われています。

現在では飲食店の店先で使用されることが一般的ですが、もともとは各室内の仕切りという役割を担っていたものです。

室町時代から江戸時代までの室内は大広間になっており、この広間を仕切るために天井からのれんを吊るしていたという訳です。

つまり、境界線を作り出すアイテムであると言えるでしょう。
この使い方は現代の一般家庭や事業所・または飲食店等でもおこなえます。

一般家庭であればリビングの設置をして別世界を新たに設けて、テレワーク専用の空間を作れることでしょう。
事業所や飲食店であれば、従業員の控え室と応接室を隔てることができます。

のれんで境界線をつくる

飲食店なら客席の1つ1つを別世界にして、違った演出の別世界を作ることも可能です。

のれんは長さ50cmの短いものから、1m以上の長い製品まであります。
境界線を生むことに重きを置く場合は、1mのロングサイズの品が最適なものです。

身近過ぎると境界線を隔てる役割をせず、別空間を作り出すには物足りません。
また薄手の生地ではなく麻生地で藍色等の濃い色の製品を用いると、しっかりと境界を生む役割を担ってくれます。

のれんで興味をそそる演出をしよう!

のれんは一般的に、外と内の世界を隔てる境界という役割を担っているアイテムです。
外から中が見えないようにする効果があり、この見えないという現象を人間は経験すると「見てみたい」という欲求を無意識に感じる傾向があります。

一種の心理効果と言えるもので、子供から大人までがこの欲求に討ち勝つのは至難の業と言っても過言ではありません。
この人間の心理をうまく利用して、商いの集客効果に生かすことも可能です。

たとえば雑貨店であれば通常は表通りから店内が良く見えるようにした方が、人目について客が来店しやすいと思うことでしょう。

ところが見えやすいという事は、外からでも店内の商品を目に出来て入店しなくても良いということでもあります。
集客の基本は如何にして客を店内に迎え入れるかに掛かっており、外から店内の様子がわからなければ無性に興味を抱くものです。

のれんの活用術

そこで長さ1m以上ののれんを店先に設け、外から内部を見えないようにしてみましょう。
多くの方が興味をそそる演出に引き込まれ、自然と店内に足を踏み入れること間違いなしです。

のれんは世界と世界を隔てるアイテムであり、違う世界を覗き見たいという人間の心理に働きかけられるものになっています。

激安のれんでお店の空間を仕切りましょう!

コストを抑えることは可能である

銭湯やトイレ、店頭など商業施設や公共施設で目にする機会が
多いのれんはこだわらなければ激安な代物です。

例えば大手の通販ショップで用意されている室内用ののれんの
相場は1000円から4000円ほどで、はっきり言ってオーダーメイドの
のれんよりもコストを抑えられます。

どうしてオーダメイドは高いのか、その理由はひとえに
オーダーメイドならではの事情が大きいです。

大量生産された品と違って倍の企画費と材料費、人件費がかかります。

コストを抑える

実際に通販ショップにあるのれんではポリエステル100パーセントと
いった安上がりな品が多いですが、注文すればエステル麻やトロマット
など様々な素材やサイズを選ぶことが可能です。

激安にこだわる場合はオーダーメイドしなくても良いですが、
店舗の雰囲気に合った品はそう簡単には見つかりません。

付け加えるならのれんを使用する店舗は大抵、火を扱う飲食店や
ガソリンスタンドが多いので、安全面のために防炎加工を施す
ことが望ましいです。

そうなってしまうと価格は1万円前後が最低であるものの、素材に
よってはサイズを小さくしても2万円からスタートする品があるので
まだ安いと言えます。

逆に言えば、コントロールは可能というわけです。

 

仕切りだけでなく、店舗に都合が良いことが多い

ドアや衝立のかわりにかけられているのれんを「仕切りのれん」と
呼びますが、こののれんのメリットは圧迫感を与えずに空間を
仕切ることに尽きます。

店舗はあらゆる面で注意しなければならないポイントがあるものの、
そのうちの1つが内装デザインです。

内装デザインの色や照明で店のイメージは決まり、客が常連に
なるかどうかが決まります。

例えばアットホームな雰囲気の店なら通いやすいですが、
小汚い店であれば、たとえ高級食材を用いていたとしても
足を運びたいとは思えないです。

仕切りに使う

しかし客の立場を考慮し過ぎて、スタッフが動きにくい
空間にしてもいけません。

特に空間と空間との仕切りは大事ではあるものの、ドアをいちいち
閉めていては移動の邪魔となりますが、こうした問題を解決する
手段にのれんが挙げられます。

のれんであればデザインやサイズを調整しやすく、素材によって
風通しの良い品にもなる上、体を潜らせるだけで移動が可能です。

もちろん店舗によってはふさわしくないかもしれませんが、
現在は北欧風のデザインなど多種多様な場所に合う品が多いので
一考する価値はあります。

もしくはオーダーメイドの業者に相談するのもありです。