のれんは新たな空間作りに役立つアイテム

のれんの歴史は非常に古く、その発祥は室町時代であると言われています。

現在では飲食店の店先で使用されることが一般的ですが、もともとは各室内の仕切りという役割を担っていたものです。

室町時代から江戸時代までの室内は大広間になっており、この広間を仕切るために天井からのれんを吊るしていたという訳です。

つまり、境界線を作り出すアイテムであると言えるでしょう。
この使い方は現代の一般家庭や事業所・または飲食店等でもおこなえます。

一般家庭であればリビングの設置をして別世界を新たに設けて、テレワーク専用の空間を作れることでしょう。
事業所や飲食店であれば、従業員の控え室と応接室を隔てることができます。

のれんで境界線をつくる

飲食店なら客席の1つ1つを別世界にして、違った演出の別世界を作ることも可能です。

のれんは長さ50cmの短いものから、1m以上の長い製品まであります。
境界線を生むことに重きを置く場合は、1mのロングサイズの品が最適なものです。

身近過ぎると境界線を隔てる役割をせず、別空間を作り出すには物足りません。
また薄手の生地ではなく麻生地で藍色等の濃い色の製品を用いると、しっかりと境界を生む役割を担ってくれます。

のれんで興味をそそる演出をしよう!

のれんは一般的に、外と内の世界を隔てる境界という役割を担っているアイテムです。
外から中が見えないようにする効果があり、この見えないという現象を人間は経験すると「見てみたい」という欲求を無意識に感じる傾向があります。

一種の心理効果と言えるもので、子供から大人までがこの欲求に討ち勝つのは至難の業と言っても過言ではありません。
この人間の心理をうまく利用して、商いの集客効果に生かすことも可能です。

たとえば雑貨店であれば通常は表通りから店内が良く見えるようにした方が、人目について客が来店しやすいと思うことでしょう。

ところが見えやすいという事は、外からでも店内の商品を目に出来て入店しなくても良いということでもあります。
集客の基本は如何にして客を店内に迎え入れるかに掛かっており、外から店内の様子がわからなければ無性に興味を抱くものです。

のれんの活用術

そこで長さ1m以上ののれんを店先に設け、外から内部を見えないようにしてみましょう。
多くの方が興味をそそる演出に引き込まれ、自然と店内に足を踏み入れること間違いなしです。

のれんは世界と世界を隔てるアイテムであり、違う世界を覗き見たいという人間の心理に働きかけられるものになっています。