空間を引き締める!間仕切り暖簾・内暖簾

のれんのオーダーをするうえで、まず考えておかなければならないのが使い道です。
それがどのような形やデザインにするかを決めていくための
大きなポイントとなってくるからです。

特に室内を仕切る間仕切り暖簾・内暖簾の場合には、どの程度の
仕切りにするか、どういったデザインにするかという事は
重要なポイントとなります。

室内を仕切る

広い部屋で壁などの仕切りがない場合、その広さが逆に使いにくくなるということがあります。

とはいえ、壁を作ったり大きな仕切を作ったりしてしまえば
部屋が狭くなってしまい、使いにくくなるということがあります。

それとなく仕切りつつ、スペースも有効に使えるようにするために
のれんが活躍してくれるのです。

布で出来ているという事で、それほど圧迫感がなく、くぐって移動を
するという事も可能です。

部屋の広さを損なわず、広い空間を有効活用できるようにしてくれます。

デザインがインテリアに合っていれば、空間を引き締めてくれる効果も生まれます。
広い部屋の使い方や店内ディスプレイに迷ったら、こうした暖簾の
活用法があるという事についても考えておきましょう。

市販で適したデザインがなければオーダーするという事も
検討しておきたいものです。

オーダー製作

自然な目隠しとして活躍

人が多く訪れる場所などについては、あまり人の目につかないように
したいところもあります。

お店の裏はあまり見せたくないものですが、小さな店舗などでは
どうしても裏が見えてしまいやすくなります。

大きな仕切などを設けるスペースもないということが多いでしょう。

そこで活躍するのが間仕切り暖簾です。
それとなく人目を防いでくれる目隠しができるうえ、圧迫感がないので
小さなスペースでも使いやすいといえます。

完全に仕切られるわけではないので、コミュニケーションや移動も
妨げられないメリットがあります。

自然に目隠しができるという事で取り入れやすいものと言えます。

お店などで取り入れることはもちろんですが、家庭の中でも便利に利用できます。
キッチンやお部屋の中の見せたくない場所などが人目につくことを避けたり、
常に目に入ってしまう事を避けたりするために利用することもできるのです。

ふすまや扉の代わりに取り付ければ、移動もしやすくそれとなく目線を遮ることもできます。
必要に応じて使えるという点も嬉しいところです。

来客がある時だけ付けるなどという事も可能になります。
自然に隠したいものがある時に使うと便利なアイテムということが出来るでしょう。

オシャレな珠暖簾の起源は算盤(そろばん)!?

のれんの歴史というのはかれこれ800年以上の歴史があるといわれ、
歴史上の貴重な文献で初めて登場したのは平安時代末期のことになります。

のれんを作るなら、サイズを決める必要があり

1135年から40年頃の作品といわれる「信貴山縁起絵巻」に登場し、
今でも巷でよく見かける三垂れの半暖簾を庶民が使用している様子が描かれています。

今回取り上げる珠暖簾は意外と歴史が浅く、昭和初期に誕生した
のれんであるといわれています。

木で作られたたくさんの玉をぶら下げた暖簾は、小さい玉から大きい玉まで
様々な木製の玉を使って模様を細かく表現することができます。

その起源と言われているのが、兵庫県小野市にて算盤を
製作していたことから広まったとされているのです。

昔ながらの珠暖簾は着色されておらず、木の自然な色を使った物が
多かったのですが、最近では人工的に着色されたカラフルでお洒落な珠暖簾が
巷に多く出回るようになりました。

長さを短くしたり、真ん中だけアーチ状にすることで、人が出入り
しやすいようにしたりと、オーダー次第で自由自在にデザインすることが
出来るのが特徴です。

珠暖簾は、夏場に風が吹くとジャラジャラと木と木が触れ合う音を
鳴らすことから、夏の風物詩として知られているのです。

珠暖簾のアレンジ例

珠暖簾は、昔ながらのものは木製の自然の木の色を使ったものが
一般的でしたが、最近では様々なアレンジが加えられて多様化しています。

最近では、着色したものや絵や柄を表現しているものも多いです。

また、プラスチック製の安価な珠暖簾が登場し、雑貨屋などで
お手頃価格で購入することが出来ることから、中高生の間でも人気が高いです。

ビーズを使った珠暖簾は、光の当たり具合によってキラキラと
反射することから、若い女性たちに人気があります。

値段も1000円以内で購入することが出来るものが、雑貨屋や
ファンシーショップなどで販売されており、手軽に購入することが
出来るようになりました。

京都の老舗料理店では、乾燥させたひょうたんを使用した
珍しいのれんが置いてあると有名です。

こういった少し違ったアレンジの効いた暖簾が欲しい場合には、
専門店などでオーダーすることでオリジナルの珠暖簾を
購入することが出来る様になっています。

専門店でオーダー

時代がかわっても暖簾に対する需要は一向になくなりません。
日本の狭い空間を仕切る役割として広く用いられていたり、
また、装飾品としての役割を果たしていることから、
珠暖簾などに代表される暖簾は、日本人の生活と密接に結びついています。

お風呂には必須「湯暖簾」のススメ

お風呂に「湯暖簾」をおススメする理由には、間切りとしての
役割を持たせることができるからです。

多くの方が裸でいることが多い空間であるため、
奥が見えてしまうのを防ぐ目隠しをすることは大切になります。

また大衆浴場や温泉、スーパー銭湯などでは男湯と女湯とを
識別する目印としても、のれんは重要なものになります。

識別する

実際によくオーダーされるのれんの種類には、ベースとなる生地に
白抜き文字を利用することで、多くの人にも気が付きやすく
解りやすい加工を施すことも多いです。

他にもおススメされる理由には、中の蒸気や暖かさを
外に逃がさない効果を得ることが可能な点もあります。

熱いお風呂から上がって、いきなり寒い場所に行くと
血圧の問題で体調を崩す恐れが存在します。

のれんを掲げておくことで、中の蒸気や暖かさを逃がすことなく
一定の温度を保つことができる場合もあります。

実際には奥が覗けないような透けない生地であれば、かなりの厚手の
生地になりますので、その効果までも得ることが可能です。

しかも防炎加工を施しておけば、火器を使用して誤って火災が
発生した時でも、燃え広がる原因になる恐れもない点もあります。

以前は薪などでお湯を沸かして、それが火災の一因にもなっており
それを防ぐことも可能です。

安全対策

湯暖簾には透けない生地がうってつけ

湯暖簾を掲げる大きな目的の一つには、奥が外からでも
覗かれないような目隠しを行うことです。

大抵の温浴施設では入り口付近にそれを掲げておくことも多く、
着替え室の間の仕切りとして活用します。

着替え室は入浴する方が裸でいる空間になるため、それを覗かれないように
する対策は必要不可欠になります。

もちろん温浴施設がのれんをオーダーしたい場合は、透けない生地が
最適になり、そのためにはある程度の厚さを持った生地が重要です。

のれんをオーダーする上では、まずは白抜き文字などの生地のデザインが
カギを握ることも多く、他にも防炎加工の処理を施すかがポイントになります。

もっとも厚手があると当然、奥は覗かれにくいですが、着替え室の暖かさを
一定の温度に維持することも可能です。

それと掲げる場所の大きさも必要で、一般的には150~180cmまでの
縦長の大きさにする必要とします。

特に多くの人が集まるホテル・旅館・銭湯・温泉などで必須のアイテムになります。

場所に最適なように、各施設がデザインにこだわったものを
オーダーされることが多いです。

おススメされる綿生地に関しては、人気が高いのがシャークスキンであり
厚さもそこそこありながら、デザイン性とコストパフォーマンスに
優れているからです。

他にも厚手の存在するカツラギなども支持されています。
質感を確かめた上で最善の生地を選びましょう。